同族会社のための生命保険
同族会社のための生命保険はこんな本です
会社や家族の命運を左右する生命保険だけはつき合いで入らないでください!
「一番良い生命保険」なんて存在しません!
会社や社長にとって「一番合う生命保険」があるだけです。
税理士が完全に契約者・被保険者・経営者の立場から書いた
死ぬほど得する生命保険活用術
監修のことば
私が会計事務所を開設したのは、昭和52年である。
当時は「企業防衛」としての生命保険活用が主流だった、今のリスクマネジメントの
はしりだ。
その後、外資系生保の参入と長期平準定期保険の販売を契機に「節税」としての生命保
険活用がはじまり、その後進化をとげていくことになる。
「企業防衛」の観点ではどうしても社長に「死」をイメージさせることになり、「俺の目
の黒いうちは保険なんかやらない」という社長もいた。それが「節税」「生前退職金の準備」
といった「現世での御利益」がある商品が登場したことにより、一気にその利用が拡大し
たように思う。
マーケットの拡大にともない多種多様な保険商品が販売されるようになると、その「使い方=ユースウェア」が重要になり、コンサルティングセールスという一言葉が使われるようになった。
ともあれ「コンサルティング」とは何か?
私はお客さんのことを考え、お客さんのニーズを聞き、これに合った提案をすることだ
と思う。コンサルタントには「お客さんを知る情熱+高度な知識」が必要なのだ。
会社やオーナー個人のためには、当然、生命保険の商品知識以外に法人税や税務会計の
知識、相続税や民法の知識が必要不可欠だ。
さて、誰に相談するか。
手前味噌で恐縮だが、辻・本郷税理士法人のベテラン税理士と上級フアイナンシヤル・
プランナーからなる「保険専門チーム」にぜひご相談していただきたい。
最後に、監修にあたりお世話になった東峰書房にお礼申し上げたい。
本郷孔洋
まえがき
仕事柄、税理士として中堅・中小企業に接していると「もっと早く、このお客様と知り合えていたら:::」と、ホゾをかむ場面が少なくありません。
●社長が亡くなり相談に来るケース、せめて借金に見合う生命保険に加入していれば~連帯保証で残された家族が破綻。
●経営状況が悪化してから相談に来るケース、なんで経営状況が良いときに、適正な節税で内部留保を作っておかなかったんだろう:~資金繰り、利益計上ができず倒産0
●相続が発生してから相談に来るケース、なんで生前に遺言を書いておかなかったんだ
ろう~遺産分割訴訟で長男の事業承継が困難。
このようなことがおきないように、「少しでも多くの方に情報を発信したい1 」。この思いで、今回は生命保険にフォーカスして中堅・中小企業の社長様に「絶対に知っておいて欲しい」ことを書きました。生命保険は、万が一のときの「保障」、資産価値としての「貯蓄」、税効果としての「節
税」に活用ができます。社長個人の相続では、「非課税枠活用」「納税資金対策」「評価圧
縮効果」「受取人指定効果」が活用できます。
はっきり言って「知らないと損」です。
生命保険だけは、つき合いで入らないでください。会社や家族の命運を左右するものですから
「一番良い保険」なんて、存在しません。会社や社長にとって「一番合う保険」を設計す
ることが大切です。そのためには、会社や社長のことをよく聞かないで生命保険を提案し
てくる営業とはつき合ってはいけません。
良きアドバイザーとの出会いが、会社や社長やご家族の未来を切り開きます。
武藤泰豊